父は医師、母は看護師で助産師、後に鍼灸師という家庭に生まれ、兄は医者のあとを継ぎ、私は鍼灸師となりました。父は軍医時代に東洋医学、鍼灸の素晴らしさを知り、私に西洋医学と東洋医学の統合医療を行っていた大阪医科大学麻酔科ペインクリニックに入局をすすめてくれました。こうして開業の傍ら、医大で教授や医師のもと、7年間鍼灸の研修と臨床経験を積みました。
長年多くの患者さんを診てきました。治療家と患者さんが思いを一つにして地道に努力すれば、体は必ずよい方向に向かい、「鍼灸がひき出す人間の力は素晴らしい」と学ぶ臨床の毎日です。診療と平行して鍼灸学校の教壇に立ち35年余り、たくさんの若き臨床家(鍼灸師・柔整師)を育成し送り出していますが、講義の時には患者さんから教わった大切な経験を必ず教えるようにしています。
開業して早くも40年が過ぎました。鍼灸は病気を治すだけでなく、元気で若々しく過ごすためのよき健康習慣法です。私自身も鍼灸で体をメンテナンスしながら、学生を連れスキーツアーに行き、学生時代の仲間とジャズやウェスタンのバンドでドラムを演奏し「永く健やかに、永く楽しく」を人生のモットーにしています。健康を管理し、病気を予防し、そして加齢に打ち勝つ身体づくりに励みましょう。
日本鍼灸治療学会発表 「鼻咽頭症候群に対する鍼灸治療」
日本鍼灸治療学会発表 「肥満症に対する耳針について」
国際学会(於米国ラスベガス) 「小児針治療」